大ナナイト mol-74×the shes gone
mabutaさん、O.Aを務めてくださいました。
私は初めてお目にかかりましたが、青い若さがとても印象的でした。
あの、天井がないエネルギーの放出。
調教師を持たない暴れ馬のような、800m走を全力で走りだすような。
自分がやると決めたことに、あそこまで全力を注いでいる人たち。
彼らにとって、もしかしたら何かをかけている一日、その一瞬だったのかもしれない。
彼らにとって、何か重大な決断を下すライブだったのかもしれない。
はたまた、見ている誰かの人生がどうにかなるその瞬間があったのかもしれない。
なんて思いながら、みていました。
感動的なことって、案外日常的に潜んでいて。
何に自分の心が動かされるかなんて、自分にも誰にもわからなくて。
ふとしたときに動いていたりする。
その時はすでに過去だったりする。
ファン層は年齢層低めの若者たちが多かった。
大学生が多いのかな、中には制服を着た高校生もいた気がする。
この子たちはまだ、色々なものを探っている段階で、もしかしたら何の気なしに見に来ているののかもしれない。
自分も大学生のときはそうだった。
とりあえず行ってみよう。とか、今月は何もないからこのライブを入れようだとかね。
でも、ここまで一つのバンドを好きになってしまって、どうしようもない私は、
そのまだ確定されていない未来がうらやましく思いました。
もう心奪われてしまって、mol-74の居る世界線からはもう出られやしない。
今後の人生において、ずっと見ていたいと思っている。
大きな、そして人気なバンドってたくさんあると思うしあったと思うんだけど、
解散を迎えたそれらのファンたちの哀しみが今ならわかる気がした。
解散する哀しみに加えて、人生の一部となっていた彼らがいない未来を歩むことに。
もう二度とないをつきつけられたとき、本当の意味で生きる意味を失うんだろうな。
失ったように感じるのだろうな。
人間て浮気者だから、次の好きを探して、きっとまた夢中になるんだろうけれど、
例えば、大好きだった彼らが桜を唄っていたら春を思い出すだろうし、
線香花火なんてしごく限局的な歌を唄っていようものなら、
花火だけで泣いてしまうのかもしれない。
男女の恋愛みたいに、部屋の匂いとかみたいに自分に染みついた音楽。
その別れが来ないことを心から願って、祈るばかりです。
「the shes gone」さんも初めまして。
歌の合間に言葉を届けてくれる。
どんな思いで作ったか、どんな思いでその歌を今届けようとしてくれるのか、
届けてくれたのか。
最初は斜に構えるとはこういうものか、と彼らをみていましたが、
演奏を聴いて、表現を見て、変わりました。
もう少しだけ、あなたたちを知ってみたいと思いました。
きっと若い女の子や男の子には刺さるんだろうね。
私みたいな少し歳を重ねたオトナは、mol-74のマスキングされた音楽や表現に馴れてしまっている。
直接的でない、曖昧な分、自己の気づきがたくさんある。
気づかそうとはされず、気づかされる。
彼らの音楽と対話するのはとても楽しい。
久しぶりの対バン形式。
スタンドだったから、いつもの定位置を確保。
上手より、中心から45度くらいの位置。
ギターで歌う時はそっと横から、正面なんてとんでもない。
キーボードで歌う時は、その斜めの姿を。
両方楽しめる場所なんてあそこだけに決まっている。
何年も前から、そうだった。
コロナ禍になって、着席式のライブが多くなってしまっていたけど、
好きな席で好きな彼らをみられるのはいいよね。
一番前がいいとか、真ん中がいいみたいな価値観、どこかでさよならできたんだな。
「春は、魔法だ」 少し歌詞間違えていた?最後も噛んでいた気がするけど、
たかっちゃんにベロ出して笑った笑顔が素敵だった。
声が愛だったらな。
大ナナイトの赤い横断幕の下に座って奏でる坂東さんはとてもかっこよかった。
元々は坂東さんはこの位置にいなかったよなとか思って。
モルカルのドラムの位置不思議だなとか思っていたけど、馴れて。
いつしか真ん中に変わって馴れていた。
そして、とぅんさんは遠かったけど、いつも楽しそうに演奏して笑顔をこちらに届けてくれる。変わらない彼の笑顔をみているととても安心します。
高橋くんのベース、本当にずっとみていられた。
ベースの音、すごくきれいで。かっこよい。
音が生まれるところをあんな至近距離でみられたのはライブハウスの良いところなんだろうな。
140字では収まらなくて、試しに白紙に思いを書いてみたら約1,893字になりました。
いつも、普通から少し飛び出して見える世界も楽しかった。
モルカルいつもありがとう。
2022.2.15